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日本人に大人気の仮想通貨リップル(Ripple,XRP)について、大まかな特徴と将来性について紹介します。
リップラーと呼ばれる熱狂的なファンが多い通貨ですが、具体的にどのような性能を持っているのか、あまり深く知らない方が多いと思います。
私たちの意見では、リップルは目先の価格の上下で取引するのではなく、長期的に保有しておくことをおすすめします。
なぜ長期保有がおすすめなのかは、この記事を読んでリップルの高い将来性を理解していただければ分かると思います。
この記事では専門的な用語が多くなりますが、初心者の方になるべく分かりやすく解説を入れていきますね。
- リップルの通貨「XRP」は決済や送金に強みを持つ仮想通貨
- RippleNetが今後の国際送金システムなどを担う可能性がある
- リップルの高い将来性と今後注目しておくと良いイベント
この記事の目次
リップル(Ripple,XRP)とは
これだけは知っておこう
- XRPは送金に特化した仮想通貨であり、今後の国際送金を担う可能性がある
- 目的は「価値のインターネット」を実現して資産の移動をスムーズに行えるようにすること
- 購入するならば今後の価格上昇の可能性を考えて長期保有するのがおすすめ
リップルとは、送金機能と決済機能に焦点を置いて開発された決済プロトコル(決済のための手順を定めた規定)のことです。「リップル」という言葉はシステムや技術のことを指し、通貨自体は「XRP」という通貨単位で表されます。本記事では通貨に関して述べるときは「XRP」の表記を用いています。
送金・決済に特化した仮想通貨
リップルの強みとして、国際送金を非常に便利に行うことができるようになるという点が挙げられます。
現在の国際送金は「SWIFT」というシステムによって行われていますが、「RippleNet(後の項目で説明)」を使えばより早く、安く、確実に送金を行うことができるようになります。
現状の国際送金システム
現状では上の図のように複数の銀行を経由して送金が行われています。
複数の銀行間で送金情報が送られるため送金日数がかかり、各銀行で手数料が取られるので送金手数料が高額になってしまいます。情報の伝達ミスなどが起こって正しく送金が行われなくなってしまうという可能性もあります。
RippleNet(リップルネットワーク)
従来のシステムの余分な手間を省き、XRPを用いて一発で送金を行うことで、速く確実で手数料を安く抑えることができるようになります。
ではなぜ他の通貨ではなくXRPを利用するのが良いのか、その理由を次の項目で解説していきます。
ブリッジ通貨としての性能は非常に優秀
ブリッジ通貨とは、簡単に言うと異なる通貨間の架け橋となるような通貨のことです。
ブリッジ通貨を利用することで通貨ペアの数を減らすことができ、無駄なコストや時間を削減することができるようになります。
このように便利なブリッジ通貨ですが、すべての通貨がブリッジ通貨になれる訳ではありません。ブリッジ通貨として求められる性能を満たしている必要があります。
ブリッジ通貨に必要な性能
- 送金が速く確実に行われること
- 同時に大量の送金を処理できること(高い処理能力を有していること)
- 送金手数料を低く抑えられること
以上の性能を満たすことで、ブリッジ通貨を利用するメリットが最大限生かされるようになります。
そしてこの要件をすべて満たしているのがXRPなのです。
従来の送金システムはもちろん、他の仮想通貨と比較しても圧倒的な速さであることが分かります。
処理能力に関しても圧倒的です。
手数料もかなり安いと言えますね。日本円にして約0.05円です。
このようにXRPはブリッジ通貨にとても適した通貨なのです。よく、「RippleNetだけ利用されてXRPは使われない」という話を耳にすることがありますが、XRPを利用することでより便利に送金を行うことができ、RippleNetの強みを最大限に活かすことができるようになるのです。
目標は「価値のインターネット」を実現すること
価値のインターネット(Internet of Value, IoV)とは、お金などの資産(価値)の移動を瞬時に(インターネットで情報がすぐにやりとりできるのと同じように)行えるようにするシステムのことを指します。
ここで言う「価値」とは、日本円や米ドルなどの国際通貨だけではなく、仮想通貨、株式、証券、クレジットカード、お店のポイントなど、何らかの価値を持つあらゆる資産が含まれています。
価値のインターネットの実現には、異なる価値を結ぶ「ILP」というシステムが重要になってきます(ILPに関しては後の項目で説明します)。
リップル社の目的はこの「価値のインターネット」を実現することであり、これは「もし仮に価値のインターネットが実現すれば、銀行が必要なくなるのではないか」とまで言われるほどの大きな試みです。
リップルとビットコインの違いがひと目で分かる比較表
ビットコイン | リップル | |
通貨名 | BTC | XRP |
分散型台帳 | ブロックチェーン | XRP Ledger |
コンセンサスアルゴリズム | PoW (Proof of Work) | RPCA / XRP Consensus |
利用例 | 決済システム | 海外送金 |
開発目的 | 中央機関が存在しない通貨の実現 | 「価値のインターネット」の実現 |
中央機関 | なし | Ripple Inc |
コンセンサスアルゴリズムとは、取引データを記録する分散型台帳にどのデータを記録するかを決める方法のことを言います。
その他のリップルに関する詳しい用語に関しては次の項目で説明します。
リップルとビットコインの違いとして特に重要な点が、「中央機関の有無」です。ここではそれについて説明していこうと思います。
- 一般的な仮想通貨:中央機関が存在せず(非中央集権的)、信頼度が高い
- リップル:Ripple Incが中央機関となり(中央集権的)、決済の高速化や低価格化を実現
ビットコインを含む大多数の仮想通貨は中央機関が存在しないので、様々な意思決定がビットコインを利用する不特定多数の参加者によって行われています。
一方で、現状ではリップルはRipple Incが中央機関となって重要な意思決定を行っており、そのことによってXRPの高速性や手数料の安さを実現しています。
このことから、ビットコインなど多数の仮想通貨は「非中央集権的」、リップルは「中央集権的」などと言われています。
リップルのシステムを解説
以下ではリップルのシステムについてもう少し詳しく説明していきます。
少し込み入った話になるので読み飛ばして頂いても構いませんが、この項目の内容を読むことでリップルそのものや将来性についての理解がより一層深まると思いますので、少しでも興味がある方は読んでみてください。
RippleNet(リップルネットワーク)
RippleNet(リップルネットワーク)とは、リップル社が価値のインターネットの実現のために開発するサービスのことを言います。
リップル社は、次世代の決済システムに求められる要件として以下の4項目を挙げています。
次世代の決済システムの要件
- 全世界共通であること
- リアルタイムに反映されること
- 確実に実行されること
- 手数料が安く抑えられること
これらの要件をすべて可能にするのがRippleNetであり、既存のシステムの弱点をすべて改善することができるシステムであると言えます。
RippleNetには、大きく分けて「xCurrent」「xRapid」「xVia」の3つのサービスが存在し、それぞれに役割があります。以下でそれぞれについて簡単に説明します。
xCurrent
xCurrentは、銀行による国際送金の即時決済を確実にし、送金の状況を可視化させ、取引する為に必要である膨大な情報の添付を可能にする製品です。
また、xCurrentを利用することにより、銀行間のメッセージのやりとりがリアルタイムで行えるようになり、取引を行う前に決済内容の確認や決済後の着金確認が可能になります。
xRapid
xRapidは、XRPによってリアルタイムの送金を可能にし、流動性コストを最小化したい送金業者やその他の金融機関のための製品です。
従来の送金方法で発展途上国などの新興市場新興市場へ送金する場合、事前に現地の通貨を用意しなければならず、流動性を高めるために大きなコストが必要となります。
しかし、XRPをブリッジ通貨として間に挟むことにより現地通貨の用意を必要とせず、流動性を高めるためのコストを減らすことができます。
このリアルタイムで低コストな送金が可能であるXRPとxVia、xCurrentを組み合わせることによってレベルの高い国際送金を実現させます。
xVia
xViaは、確実な国際送金を可能にする製品です。標準化されたAPIによって様々なサービスやネットワークから利用者が手軽にRippleNetに接続できるようになっています。
また、支払い情報をリアルタイムで追跡したり、請求書などの多様な情報を送金内容として添付することがxViaを使うことによって可能となります。
より詳しく知りたいという方は、以下のリップルネットワーク(RippleNet)について説明している動画(英語)を見てみてください。
ILP(インターレジャープロトコル)
ILP(インターレジャープロトコル)とは、上の図のように仮想通貨や銀行などの異なる台帳を繋ぎ、容易に決済や送金が行えるようにするための規格です。
これにより、異なる決済ネットワーク上の取引を時間や費用をかけずに行うことができるようになります。
ILPによって今まではできなかった異なる規格間の資産の移動、決済、送金が可能になり、「価値のインターネット」が実現します。
XRP Ledger
XRP Ledgerとは
- リップル社が開発した分散型の記録台帳
- RPCA(Ripple Protocol Consensus Algorithm)という認証方式を採用している
- 低コストかつ迅速な送金を可能にするシステム
XRP Ledgerとは、リップル社が開発した分散型台帳であり、XRPの取引記録を管理するのに用いられます。
BTC(ビットコイン)におけるブロックチェーンに当たるものがXRPにおけるXRP Ledgerであると言うと分かりやすいかもしれません。
ブロックチェーンとXRP Ledgerの違いを以下の表にまとめてみました。
ブロックチェーン | XRP Ledger | |
承認アルゴリズム | PoW (Proof of Work) | RPCA / XRP Consensus |
マイニング | する | しない |
管理者 | 不特定多数の参加者 | Validator |
承認速度 | 約60分 | 約5秒 |
Validatorとはいわゆる代表者のことであり、Validatorのうち8割が承認したLedger(元帳)のみをXRP Ledgerで管理するという風に規定されています。マイニングを行わずに承認が完了するので承認速度が圧倒的に速くなっています。
このValidatorには誰でもなれる訳ではなく、リップル社が管理しているUNL(Unique Node List)から選ばれるという形になっており、このことによってXRP Ledgerの信頼性が担保されています。
さらに、リップル社は、UNLの特定の企業に権力が集中したり、結託などが行われないようにするために、UNLの数を増やすのと同時に分散化を促すような取り組みを進めています。
リップルの高い将来性
現時点で中央銀行を含む多くの金融機関と提携
2018年11月現在、100を越える金融機関等がリップル社と提携しており、そのうち75を越える企業がRippleNetを商用利用しています。
最近では、2018年11月15日にASEANの中で5番目に大きな規模と言われているマレーシアのCIMBグループがRippleNetへの加入を発表しました。
リップルのシステム、特にxCurrentなどは金融システムからしても受け入れやすく、時間と費用を大きく節約できるリップルは銀行にとって非常に魅力的でしょう。今後も多くの金融機関がRippleNetに加入していくのではないかと思われます。
XRPの価格は今後上昇していく可能性が高い
国際送金などでxRapidが使われて大量の取引が行われることにより流動性が高まれば、XRPの価格は上昇していきます。
よく「XRPはブリッジ通貨だから、使われても最終的に売られてしまうから価格は上昇しない」と言われていますが、xRapidが本格的に国際送金で使用され膨大な量の取引が行われると「買い」と「売り」が高頻度で行われ平均需要は高まると言えます。
ILPが実用化されるようになれば銀行の業務は縮小し、多くの銀行はRippleNetに加入することを選択するようになると思われます。
そうなれば世界がリップルの価値を認め、XRPの価値の上昇へと繋がると思っています。
著名な専門家や機関も前向きな予想を示している
SBI北尾氏
ネット金融最大手のSBIホールディングス創設者の北尾吉孝氏は、2018年末にXRPの価格が10ドルを超えるという予想をしていました。
北尾氏はリップルの将来性を確信しており、リップルの普及などに並々ならぬ情熱を注いでいる人物です。
今後も北尾氏のリップルに関する発言には注目しておくといいかもしれません。
Ripple Is Aiming to Overtake Swift Banking Network, CEO Says https://t.co/DCGP0TVoRi @technologyさんから
— 北尾吉孝 (@yoshitaka_kitao) November 19, 2018
NASDAQ(ナスダック)
NASDAQはベンチャー企業向けのアメリカの株式市場です。
2017年9月末の予想ですが、XRPは52週間以内に1ドルを超え、数年で5ドルを超えると予想していました。
このうち前者に関しては、実際にXRPは2018年1月に5ドル近くまで上昇し、予想を的中させましたね。
後者の5ドル超えに関しても近いうちに達成される可能性は十分にあります。
リップルの今後の予定
リップルの今後に関しては『リップル(XRP)は今後どうなる?専門家の前向きな価格予想や高い将来性の一方、抱える問題もある』という記事で特に詳しく紹介しているので、そちらも併せて参考にしてみてください。
Binance(バイナンス)の基軸通貨に
Binance(バイナンス)は、取引高世界1位に何度もなっている海外取引所であり、日本人ユーザーの中でも人気がある取引所です。
参考:『中国の取引所 Binance(バイナンス)の登録方法を解説』
そんなバイナンスのCEOであるCZ氏が、XRPの基軸通貨の可能性について2018年11月に以下のようにツイートしました。
The xrp base shill is strong. Let's get it out of your system, and put all your shills under this one tweet, and let's see how much we get. https://t.co/usiISCtuSj
— CZ Binance (@cz_binance) November 18, 2018
簡単に言うと、このツイートに対するリプライの度合いを見てリップルを基軸通貨にする必要性を判断しようというものです。
このツイートは大きな反響を呼んでおり、近いうちにXRPがバイナンスの基軸通貨になる可能性は十分にあると言えそうです。
そうなれば価格が上昇する可能性が高いので、今後もバイナンスの動向に注目した方が良さそうです。
東京オリンピックで公式通貨として採用されるという噂も
東京オリンピックにてXRPを公式通貨にしようという署名活動が行われているようです。2018年の11月時点で14,000を超える署名を集めています。
過去のオリンピックにおいて現地通貨に両替するための長蛇の列が発生していたという問題を受け、XRPによってこの問題を解決しようという試みのようです。
署名自体はオンライン上のプラットフォーム「change.org」で行われており、SNSを中心に大きな話題となっています。
発信者のKen Takahashi氏は、XRPを東京オリンピックで用いるべき理由を以下のように述べています。
“We believe that the fast transaction times and security of Ripple Lab’s XRP cryptocurrency would be a great contribution towards solving this problem.”
(リップル社のXRPの高速性とセキュリティの高さがこの問題(両替時の混雑の問題)の解決に大きく貢献してくれるだろうと考えている。)
参考:『Make XRP the official cryptocurrency of the Tokyo Olympics 2020!』
リップルの購入におすすめの取引所を紹介
最もオススメはGMOコイン
GMOコインは私たちが普段から使っている取引所です。
東証一部上場のGMOインターネットグループ傘下である「GMOコイン株式会社」が運営している取引所であり、大手が運営しているので安心して取引を行うことができます。
取引画面も見やすく、手順がわかりやすいので、特に初心者の方にはGMOコインの利用をオススメしています。
他の取引所はこちら
まとめ
- リップル社の目的は「価値のインターネット」を実現して価値の移動を便利にすること
- XRPとRippleNetを用いた実用化は進んでおり、金融機関との提携も進んでいる
- リップル社とXRPの価値は徐々に認められてきており、今後の動向にも注目しよう
以上、リップルについての説明と将来性の解説をしてきました。
私たち自身もリップル社の取り組みは壮大なものだと感じており、その将来性についてもワクワクしています。
「価値のインターネット」を実現するには非常に長い道のりがありますので、リップルに関しては長い目で見ていくのがいいのではないかと思います。
リップルのオススメの購入方法に関しては、私たちはGMOコインでの購入をオススメしています。
初心者の方はまずこの記事を読もう
私たちが仮想通貨投資を始めてから経験した事や、実際にトレードをして得た手法などの記事をまとめました。
このまとめを読めば、初心者の方でもすぐに中級者になれるようになっています。
かなり長い記事にはなりますが、しっかりと読み込んで頂ければ今後の仮想通貨投資に生かせる物があると思いますよ。
初心者の方はまずこの記事を読んで中級者を目指そう
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