今年10月、暗号資産ブロガー仲間のポインさんとともに、DMM Bitcoinの田口社長にインタビューしてきました。
この記事では、インタビューの中で私たち個人が興味深いと感じたことやユーザーの皆さんが気になっていそうなことについてまとめてあります。
田口社長は私たちの質問に真摯に答えてくださり、その人柄の良さが非常に伝わってきた取材となりました。
- 暗号資産業界の今後
- DMM Bitcoinのセキュリティ
- 暗号資産取引所へのハッキング
- 業者への規制
この記事の目次
今後の暗号資産について田口社長の考え
Seiya(以下、S):今後暗号資産はどのような展開を見せるのでしょうか。
田口社長(以下、田):ビットコインなどの暗号資産は2つの領域にチャレンジしていると私たちは考えています。
1つは、中央銀行や銀行といった現行の金融インフラを支えているものです。私たちはこれを、通貨チャンピオンと呼んでいます。
もう1つは、FacebookやAmazonといった、インターネットによりこの20年でビジネスモデルを変えたネットガリバーです。
はじめはビットコインを中心とした新興勢力ががんばっていましたが、この2つの領域は徐々に反撃を始めるでしょう。通貨チャンピオンは自分たちの土壌を守るために法定通貨にペッグされた通貨を作ります。ネットガリバーたちは自分たちの経済圏を守るために独自のトークンを発行します。LINEなんかが良い例ですね。
多くの暗号資産やトークンはこれらの反撃に耐えられず、生き残るのはほんのわずかの通貨になるのではないでしょうか。
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)に関して
口座開設にかかる時間
S:口座開設にかかる時間はどのくらいなのでしょうか。
田:最短で2日の体制を整えています。翌日に郵送物が届き、郵送コードをご入力いただければ、口座開設完了となります。混雑している状況でも長くて3-4日で口座開設できるようになっています。
セキュリティ対策
S:取引所のセキュリティ問題が後を絶たない暗号資産業界ですが、DMM Bitcoinではどのような対策をしているのでしょうか。
田:まずハッキングなど外部からの攻撃への対策ですが、暗号資産交換業者側で預かっている顧客の資産が流出するリスクをできる限りゼロにするための施策で思いつくものはすべて行っています。一番わかりやすいところで言うと、コールドウォレットに入っている資産の率を高めることですかね。
内部不正への対策も行っています。オフィスのすべての部屋は監視カメラが設置されていますし、パソコンは静脈認証で管理されています。また、普段と違う行動を取る人間を検知する体制も導入しているので、内部犯行はほぼできない状況と言える環境を整えています。
取引所選びのポイント
S:取引所選びの際に田口社長が考える一番重視すべきポイントはどこでしょうか。
田:安心して自分の資産を預けられる会社なのかどうか、そこが一番大きなポイントだと思います。セキュリティなどの体制ももちろんですが、自分が預けた資産以上の損失が出ない仕組みになっているかどうかといった取引の仕組みもきにした方がいいでしょう。
他には取引ツールの使いやすさなどがありますかね。
(取材のようす)
ハッキング事件が絶えない日本
S:日本の暗号資産取引所がハッキングの標的になるのはなぜでしょうか。
田:ハッキングする側の立場になるとわかるかと思います。ハッキングの難易度はどの国が相手でも正直変わらないと思います。そんな中で日本を狙うのは、日本の暗号資産市場が大きいからでしょう。例えば、市場が大きくないジンバブエの取引所をハッキングしようとは思わないですよね。狙うなら小さい金庫より大きい金庫の方がいい、ということでしょう。
暗号資産業者への規制は適切か
S:マネロンなどの不正が横行していますが、暗号資産業者への規制は適正と言えるのでしょうか。
田:2018年10月24日に施行された日本暗号資産交換業協会の協会規則は、証券業や銀行業に近い内容になっています。これらの業界が正常に稼働していることを考えると、必要十分なルールであると言えると思います。あとは、この規則をそれぞれの業者が守ることを徹底することが必要ですね。
まとめ
この記事では私たちの印象に強くのこった内容を簡単にまとめました。
全体を通して、田口社長の人柄の良さが伝わってくる素晴らしい取材でした。DMMグループが運営しているというのもそうですが、田口社長の人柄からDMM Bitcoinの取引所としての信頼感が感じられました。
DMM Bitcoinなら、安心して自分の資産を預けることができるでしょう。
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